調査からみる「おじさん世代」の美容意識とケアの必要性

美容に関心をもつ「おじさん世代」

電気シェーバーなどを開発するパナソニック株式会社が40〜60代に対して行った調査レポートでは、10年前と比べて世間一般的に男性の美容意識が高まっていると回答した人は81%に達しています。また、自分自身が美容に興味・関心をもっているという人が44%、40代に絞るとその割合は48%と約半数に達しており、会社の中核を担う中堅サラリーマン世代の関心の高さを伺えます。

職場の女性からかっこいいと言われたい

40代以上の男性はなぜ美容に関心をもつのでしょうか。同調査では「周りからいつまでも若々しいと思われるように年齢を重ねたい」という回答が48%とトップであったのに対し、「歳相応に見られるように年齢を重ねたい」という回答は12%に留まり、実年齢よりも若く見られたいという人が多数を占めています。

興味深いのは、「最もかっこいいと言われたい相手はだれか」という質問の回答で、全体としては「妻や彼女」が最も多い回答でしたが、40代に限っては「妻や彼女」より「職場の女性」という回答が上回っていることです。私たちおじさんサラリーマンが気にかけることは、家庭より職場の女性の視線なのかもしれません。

本気でスキンケアに取り組んでいる人は少ない?

メンズスキンケア商品の市場は拡大していない

近年は「男性美容」「美容男子」「美白男子」といったジャンルが確立し、男性向け化粧品や美容家電が続々と発売されていることからも、その市場も盛り上がっているものと感じますが、実態は異なります。
下記は経済産業省が公表している生産動態統計調査です。皮膚用化粧品全体と、そのうち男性皮膚用化粧品の生産量(左)と出荷額(右)の推移とその割合を示したグラフになっています。

出典:経済産業庁ホームページ

ご覧の通り、男性皮膚用化粧品の生産・出荷状況は横ばい又は減少している状況であり、男性向けのスキンケア市場はまだまだ広がっていないことが分かります。

ケアは必要と思っているが行動に移していない

「肌・髪・髭・ボディの手入れやケアなど、自分の外見を整えることをどう思うか」との質問に対し、必要(必要、ある程度必要)と答えた男性の割合は86%であったのに対し、「自分の体の気にしていることのほとんどをケアしている」と答えた男性は11.3%、多少のケアをしている人を含めても52.6%に留まっており、何とかしなくてはならないと思いつつも、ケアを実践する人は限られている状況を伺うことができます。
※株式会社リクルートライフスタイル「サラリーマン男性の美活調査」より

男性も積極的に美容に取り組むべき

近年の中高年サラリーマン男性の美容意識の上昇は、女性の社会進出が進んでいることが背景にあるものと考えられます。女性は男性の容姿や臭いなどの悪い点に気づきやすいため、会社の上司、同僚、部下に女性社員が増えている状況下、身だしなみに対するケアのモチベーションを上げざるをえないのでしょう。女性から生理的に嫌われないようにすることは、仕事を円滑に進めるうえで必要不可欠なことです。
したがって、男性が美容を積極的に取り入れることは、職場の同僚や取引先の好感を得るだけではなく、仕事を上手く回すためのツールにもなります。また、自分に自信がつくことでポジティブな気持ちで仕事に注力することができるなど、良いサイクルを生み出すことにも繋がります。

男性の美容は会社生活における最強のツールにも成り得るのです。